2004年04月15日

機動戦士ガンダムTHE ORIGIN 6 -ランバ・ラル編・後-


gundam6
機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (6) -ランバ・ラル編・後- (安彦良和、角川コミックス)


四半世紀を経ても色あせないファースト・ガンダム。

僕にとって、リアルタイムでガンダムを見ていたのはF91まで。今でも観ようと思うのは、ファースト・ガンダムと言われる「一年戦争編」とその続編たる「逆襲のシャア編」のみ。

本作は、ホワイトベースを脱走したアムロが砂漠の町でランバ・ラルに出会うところから、ランバ・ラル戦死まで。

特に砂漠の町での邂逅とグフ撃沈のところはアニメ版の出来が秀逸なだけに、克明に覚えていて、カット割りや展開などのタイミングが脳内にあるので、初読のときは読むタイミングと脳内タイミングが合わなくて、ちょっと違和感。これは、これまでのこのシリーズにもあったこと、なのだが。

それでも読み込めば、安彦良和氏の絵の上手さもあり、引き込まれる。後半のモブシーンの書き込み量といったら、それはもう圧倒的。本当にこの人は絵が上手い。

それから、アニメ版では見えづらいキャラの性格的なものもよくわかるのが本作の特徴か。ひねくれもののアムロ、中間管理職的で胃が痛いブライト、優しげなミライ、かわいい女の子のフラウ、漢気のリュウ・・・アニメ版でもそういう性格付けがされているわけだが、安彦良和氏の手による微妙な表情の描き分けで、いっそう読み手にそれらが伝わってくる。

カイ、ハヤトらがどう描かれていくか、結構有りそうなアムロとホワイトベース・クルーとの溝がどう埋まっていくのか、という辺りをしっかりと描いてくれれば、ラストの帰還の感動もひときわ鮮やかになるだろう。

本シリーズはアニメ版にない設定や描写があるのも嬉しいのだが、本作で一番印象的だったオリジナルの台詞は、ランバ・ラルがセイラを見つけてしまい、リュウに銃撃され自身の敗北を悟ってハモンに連絡するとき、「忠義を欠いた報いだ・・・アルテイシア様がいた・・・」というもの(アニメ版には無かったよね?)。

ジオン・ダイクンの忠臣ランバ・ラルが、ザビ家の私的な恨みから出た作戦を引き受けたことが、無き主君に対する裏切り行為であり、それを引き受けてしまったコトに対する報いが、ホワイトベースでセイラに出会い、作戦を続行できずに敗北したことだというのだ。これほどに彼の心情を表す台詞はないだろう・・。

ランバ・ラル自死のシーンも圧倒的だが、ここもアニメ版(映画版)の出来の良さが光り、印象的に覚えているシーンだ。

ということで、ハモン編も期待大(ガンダムエースは読んでいないので・・・)。
posted by おだまさ at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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