2006年01月05日

奪われたマックススパーク

 放映は昨年の大晦日だったが、遅れてエントリをアップする。ウルトラマンマックス第27話。

 予告編ではあまりピンと来なかったが、正当的なヒーロー物の佳品だったと思う。マックスはこれまで少し変化球という名作(実相寺作品昭和ウルトラへのオマージュ)が目立っていたが、今回の作品(や、第13話「第三番惑星の奇跡」)などは平成ウルトラ・・・というよりウルトラマンマックスとして傑作だったと思う。

 出現する怪獣はエレキング、それを操るのがピット星人、という辺りは旧作の敵の再登場だが、それはあまり本質的ではない。バイオ技術でエレキングの幼体をばらまき、人間の脳波を餌に生育させるピット星人。DASHが気付いたときには既に都心に多数ばらまかれいて、それらが一斉にふ化したら・・という状況が縦糸なら、横糸はミズキとカイトの微妙な関係だ。

 考えてみれば、勝ち気なエースパイロットという設定だったミズキだが、数回の変化球路線の中でややキャラが沈んでしまった感があったが、今回は色々な意味で光っていた。あらためて思うのだが、彼女は
 「いい表情を見せる・・・」
と思う。純な思いでDASHに参加しているカイトと自分を比べていたのか?あるいはやはりカイトに対する自分の気持ちに気が付いたのか?前半のどこかぎこちないミズキはシリーズラストへ向けての伏線だろうか。

 カイトはといえば、DASHの採用試験に落ちた自分に比べ、ミズキはUDFからの選り抜きのエースパイロットであり、その落差に実はコンプレックスを持っていたことが、マックスに変身できない状況になってあらためて浮かび上がるという構図だった。「俺は俺だ!」とミズキの救援を拒否して(ミズキはダッシュバード3を操縦すべきだから)エレキングの幼体に打ち勝ち、単身マックススパークを奪い返しに行く姿はヒーロー物の王道ではあるが、主人公かくあるべし、と見ていて気持ちよい。

 マックスの正体がカイトであることにミズキは気づき始めたかもしれない、ということはだだ星人さんのブログUNS digitalさんのエントリでも触れられていたが、今後そういう展開になるかもしれないと僕も思った。その意味で、同エントリのコメントにある「カイトとミズキは新世紀のダンとアンヌになるんでしょうか」という問いには僕も同意したい。これもだだ星人さんが触れているけれど、ラスト、去っていくマックスを見上げるミズキに遠くからカイトが「おーい!」と手を振りながら駆け寄ってくるシーン、カイトが何故かダンに見えてしかたがなかった。それくらい、あのシーンは何故か印象的だった。そして、その理由の一つが、やはりミズキの見せたあの表情なのだろう。

 今回の監督は、「恋するキングジョー」のメガホンも取っていた八木毅氏。ちょっと実相寺イズムを感じさせる映像が印象的で良かった。夜の都心の非日常の不気味さが良く描かれていた。対するDASHのメカ達も久しぶりに大活躍。ダッシュドゥカを駆るミズキの背後にオート操縦のバード3が飛んでくるカットはかなりカッコ良い。

 マックスの戦闘シーンもキレがあったし、夜の都会での戦闘というのは個人的に好きだ。ラストのアイスラッガー・・・じゃなかった、マキシウムソードの乱舞も見事だったと思う。こういう映像力は平成ウルトラの強み。

 ピット星人はセブンに出ていたようだが・・・失念していた。それにしても思うのがあのころのウルトラに出てくる敵のデザインの秀逸さ。こればかりは、今のウルトラでは出てこないものかもしれない。

 ということで・・・ミズキ役長谷部瞳さんの期間限定ブログ(更新完了している)へのリンクを張ったりする。
posted by おだまさ at 23:33| Comment(0) | TrackBack(1) | 気になるコト文系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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#27.奪われたマックススパーク
Excerpt: 最近は変化球的な作品が多かったマックスですが、今回はかなりストレートな「これぞウルトラマン!」という感じの作品でした。こういう熱いエピソードが、マックスにはもっと必要な気がしますね。 とにかくD..
Weblog: ULTRAMAN MAX.blog
Tracked: 2006-01-05 23:57
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