私用ではないが、1年ぶりに北海道に飛んだ。訪問先は札幌だっが、人と会う都合がなかなか着かず、帰りの日の午前中が丸々空いたので、これまで行ったことのない所に行くことにした。
北海道に来るとクルマで移動する事が多い。去年の旅行は新千歳空港からレンタカーだったし、
10年以上前に旅したときはフェリーでクルマを持ってきた。そうすると、なかなか行けないのが
サッポロビール園だったりする。
札幌市街の地図を見ると、案外遠くない。とぼとぼ歩いていくと駅から20分くらいで到着。煉瓦作りの建物と煙突が雰囲気を醸し出している。午後から人に会う用事があったので、ビール園でたらふく飲み食いする・・・という訳にはいかず、隣の
ビール博物館を見学した(もちろん試飲目当て)。
朝の10時前ということで、観光地だろうにほとんど人が居ない。そもそももう開館しているのか?と悩みながらビール博物館に入ってみると、受付のお姉さんに「見学ですか?」と声をかけられ、ほっとした。

店内の展示は北海道開拓使のビール作りの時代、昭和大戦前、大戦後の大きなビール会社の、そしてサッポロビールの歩みを紹介し、過去の札幌工場の設備の紹介、昔からのサッポロビール商品の紹介、CMの紹介(これが懐かしい)などがある。ここで歴史を見るまで、サッポロビールとアサヒビールが一時期一つの巨大なビール会社であるなど知らなかった。つまり、北海道開拓使が興した開拓使麦酒醸造所を明治19年に民間に払い下げられできたのが札幌麦酒株式会社。明治20年には東京で恵比寿ビールのブランドを持つことになる日本麦酒醸造株式会社が、明治22年に大阪で大阪麦酒株式会社が設立。この3社が明治39年に合併して大日本麦酒株式会社が発足。戦後の昭和24年、過度経済力集中排除法適用により日本麦酒株式会社と朝日麦酒株式会社に分割され、それぞれが後のサッポロビール株式会社とアサヒビール株式会社になる。恵比寿ブランドはこの分割の際に日本麦酒(サッポロビール)に引き継がれた。

ということで、見学順路に従って3階から1階まで降りていくと、そこが有料試飲コーナーと売店。開拓使ビール、恵比寿黒ビール、黒ラベル(だったかな)がセットになったお試しセット\400を頼むと、カウンターの店員さんが小振りなグラスに注いでくれる。飲み比べて思ったのは、やはり
創業当時の味を再現したという開拓使ビールが、一番まろやかで味わい深い感じがしたということ。僕はどうもスーパードライのような味は好きではなく、まろやかな味のビールの方が好きなようで、余計にそう思うのかもしれない。ということで、偶然できた午前中の空き時間で美味しい思いを味わうことができた。ドイツビールもそうだが、美味いビールはやはり美味い。
北海道の旅の最後は、帰阪のための新千歳〜伊丹便の機窓からの風景。没する陽の光が雲海の狭間に綺麗なコントラストを作り出していた。
私も先日、北海道に旅行して博物館いってきました。2回目ですが。限定ビールの開拓使ビール、いいですよねぇ。おいしい限定ビール飲める。これは、見学の旨みですね。
そんなわけで、勝手にBlogからのリンクとTBをさせていただいちゃいましたm(__)m よろしくお願いします。
コメント、TBありがとうございます。
お返事遅くなって申し訳ありません。
開拓使ビールは良かったですねぇ。随分前に行ったときにサッポロビールクラシックに感動しましたが、開拓使ビールはそれ以上に感激でしたね。
冬は日本酒ばかりの僕ですが、そろそろビールを飲みだそうかな。