昨年は前代未聞のタイヤ騒動があって物議を醸したインディアナポリスだが、その余波は今年もあったようだ。フェラーリが安定した速さでミハエル−マッサによる久々の1−2フィニッシュ。ポイントリーダーのアロンソは奮わず5位がやっと。これはコースデータに勝るブリジストンがミシュランより総合的に勝っていたからだろう。レース後のパルクフェルメでクルマを降りたミハエルがポディウムに向かおうとしたときに、ブリジストンの浜島さんを見つけて、かけよって抱き合っていたのが凄く印象的だった。
そんな中で3位に食い込んだフィジケラは見事だった。4位のトゥルーリはピットスタートからだったが、ここまで上がってみせた。トヨタはやはり好調のようだ。それに対してHONDAは、予選こそバリチェロが4位、バトンが7位とマシだったが、決勝ではバリチェロの6位がやっと。それにしても今期のバトンは本当に精彩が感じられない。特にバリチェロがそれなりの結果を出し始めたここ数戦、見る影無しという感じだ。琢磨・バトンという組み合わせでこそのあの安定感だったのかと思ってしまう。
さて、今回の予選は素晴らしかった。琢磨が予選18位をゲット。まぁミッドランドの2台からは0.6秒落ちなのだが、SA05でチームメイトを除き後ろに3台もいるとは、直線番長SA05とインディという組み合わせの妙かもしれないが、琢磨の技と意地を見せてくれたと思う。
それなのに・・・が、決勝の結果だ。オープニングのトラブルは回避できたものの、セーフティーカーがピットインしてレース再開となった1コーナーでモンテイロと接触、リタイヤ。去年の数々の悪夢を思い出してしまう。これについて、二人のコメントは、といえば、琢磨は
前の2台のスリップにつく形でストレートに入って、スピードもグングン乗っていたので、思い切ってモンテイロのイン側に飛び込み、僕のフロントタイヤが彼のリヤタイヤの前に出るような形で1コーナーのブレーキングに入ったら、後ろに僕がいるのを見えているはずのモンテイロがマシンをこちら側に寄せてきた。2台ともフルブレーキングに入っているからどうすることもできないし、行き場を失った僕はイン側の縁石に乗り上げてしまい、その反動でマシンが宙に浮いてモンテイロにぶつかってしまいました。(AUTOSPORT WEB)とのこと。一方のモンテイロは、
またしても佐藤が1周目にレースを決めようとしてボクに当たってきた。まだ70周くらいあったわけだし、レース全体を考えなければならない。スーパー アグリがこれをやるのは初めてのことではないし、本当にイライラさせられる。今週末はここでポイントを獲得できたかもしれないから、本当に馬鹿げているよ(F1Racing.jp)当然ながら両者の言い分は噛み合わない。日本からすれば、「カミカゼ的な動き」と揶揄するような発言(AUTOSPORT WEB)をしているモンテイロには腹が立つ。
琢磨の発言からすれば、ターンインの前に両者は並んでいたわけで、それならばモンテイロがドアを閉めたことになり、彼のコメントは自己弁護以外の何者でもない、ということだ。
しかし。それでも、敢えて言えばここでぶつかって欲しくなかった。チャンスがあったから飛び込んだ、とはいえ、前車に並ぶのが遅すぎたか・・・今のF1は、ある程度追いかけ回して、抜かれてもやむを得ないと相手に思わせないと追い抜きが成功しないのかもしれない。
ましてや、予選21番手のリウッツィが8位でポイントを獲得しているのだ。そういう手堅さ「も」琢磨には身につけて欲しい。もちろん、小さくまとまってしまっては困るのだけど・・・。
ですね。
琢磨にはかつての同僚の様にはなって欲しくはないけれど、今年は完走が大切だと…
その後に、琢磨は“チャンスがあっても我慢するしかないのか”という趣旨のコメントをしていますけど、彼の気持ちも良く分かるんです。なので、これは結論が出ないでしょうね。
コーナーの手前でインに入っているのは僕も録画で確認しました。モンテイロはその後、通常のラインを外れて内側に入ってきています。モンテイロも必死なんでしょう。
毎度どうも、です。
つい色々言ってしまいますが、外野は外野なので、琢磨には自分が納得するレースをしてもらえればよい、とは思っています。
ただ、追い抜きはやはり自分と相手の駆け引き、ということを去年からの事故を見ていて感じます・・・。
しかしモンテイロ、後70周もあるなんて(ふざけた)コメントをする輩、そりゃ完走率高いわけだ、と思います(^^;)。