ヨーロッパラウンド開幕のF1は見応えのあるレース展開だった。終わってみると強く印象を残したのはフェラーリ・M・シューマッハといわざるを得ない。予選でのミスという自らの失敗が招いた予選13番グリッドだが、それでもレースを全く諦めないチーム戦略とドライバーの力量で、1回目の給油を終えた時点で3位。どーいうことだこれは、という展開だ。凄いのはその後のバトンに対する追撃。抜けるとは思えないシケイン状の高速コーナー"バリアンテ・アルタ"でバトンをオーバーテイク。フェラーリの今期のマシンF2005とBSタイヤの底力を見せつけられたという感じだ。次戦以降、トップ争いにフェラーリが加わるのは間違いないだろう。
そして、そういうシューマッハのラスト10周のプレッシャーに打ち勝って3連勝したアロンソは見事。まだ23才!?というのが本当に驚きだが、F1は人を老成させるのか。それにしても今期のルノーエンジンは、パワー、信頼性共にありそうだ。例年の結果から考えれば、序盤を制したルノーがワールドタイトルを取る可能性は大きい。
もう一つ、BARホンダの復調が嬉しい。3位入賞後のバトンのインタビュー"全く違うクルマになった"というコメントが印象的だ。そして我らが佐藤琢磨も5位入賞。ブルツに先を越されたのは悔しいが、次からを期待できる結果だったと思う。何といっても、国際映像(の地上波編集)でという範囲ではあるが、トラブルや青旗とは無関係に、前車をバトルの末に抜いたのは、ウェーバー、琢磨、シューマッハだけ、だったはず。いずれも抜きにくいイモラでのオーバーテイクで、鳥肌モノだった。ウェーバーと琢磨のバトルは、前半のハイライトだった。それだけに、トゥルーリに引っかかっていなかったら、という思いはある。とにかく、今年も琢磨は記憶に残るドライバーであることは確かだ。そして、BARは去年の好調さを取り戻しつつあるようで嬉しい。スポーティング・ディレクター(監督?)に元CARTのジル・ド・フェランが就任したということも中継で初めて知って驚いた。
それから、ビルヌーブが6位入賞というのも密かに嬉しい。ウェーバーは前半の良さが後半まで続かずに残念。
それにしても地上波中継、ラスト10周になんで3回もCMカット入れるかな〜。地上波だからな〜。エンディングにくらいはセナがらみの映像が使われるかなと思ったが、何もなくて、ちょっと寂しい、という思いも。
あ、バーレーンの感想はDNSということで・・・(^^;)
コメントありがとうございます。
トヨタは今回はいいとこなしでしたね。トゥルーリの日本のファンに対する心遣いは嬉しいけれど、トヨタだしな〜うーん、という感じです(笑)。
BAR、これから楽しみですね。