2004年08月05日

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 7 -ジャブロー編・前-


ガンダム7機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (7) -ジャブロー編・前- (安彦良和、角川コミックス)


物語は「哀・戦士」篇の中盤へ。この巻は前半こそミライさんの艶姿(^^;)やマチルダさんの大人の女性、またその中の純粋な心の魅力、など華やかな印象を受けるが、ハモンさんの仇討ち以降は暗い、というより重い。

マチルダさんといいハモンさんといい、アニメ版よりも描き込みが多く、魅力をより感じさせる。ハモンさんの仇討ちはアニメ版とはやや設定が異なるが、そのオリジナル・エピソードが熱い。

そして、あのルウム戦役で名を挙げた黒い三連星登場。映画版では短縮されてしまった展開がTV版通り、順に進むようで、まずはマッシュを討つが、その代償はあまりに大きいマチルダさんの戦死・・・。

アムロがマチルダさんの死を感じるシーンは映画版の表現と同じだが、その"気を感じる"時のアニメ版に見られたスパークは描かれず、表現法が変わっている。より一層、空間を伝わる気を感じる、という描き方をしているように思う。

この巻は割とアニメ版と違う描写が多くて興味深い。黒い三連星の襲撃では、コアブースターが出てこなくて、セイラさんの「私が上手にできないばかりに・・・」という台詞がカットされている。ア・バオア・クーではコアブースター(Gアーマー)で出撃しなければならないわけで、今後セイラさんがどのように戦場に出る展開になるのか注目。

アニメ版ではほとんど語られなかったルウム戦役での描写も面白い。旧ザクを駆る黒い三連星だ。シャアが乗っていた旧ザクには角がついていたのかな?

カイ、ハヤトという脇役もアニメ版とやや性格付けが異なるように思うが、今回、カイはなかなか良い役回りだった。リュウが特攻した後、皆その衝撃を受け止めることができないでいる中で、アムロとハヤトの諍いが始まり、それを止めるときの
「ほうら、チビどもまで泣いちまった。みんな悲しいんだ。それをよけいに悲しませるようなことは、よせよ、な・・・」
という台詞が印象的だ。

それにしても、安彦良和氏の描き方、というのはアニメータだな、と思う。集中線とかを多用して勢いを感じさせる、ということをほとんどしない。そのかわり、原画の1枚1枚のように、静止画を何枚も並べて動きを見せることが多い。ただ、やはり黒い三連星の襲撃シーンは、ドムの動きを感じることが難しく、ちょっと残念だ。この点はアニメ版の方が優れている(動きがあるのだから当たり前か)。もちろん、キャラ描写の上手さ、独特のメカの描き方などは、流石と唸るところ多し。
posted by おだまさ at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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