2005年10月04日

恋するキングジョー

唐突だが、今TV放映しているウルトラマンマックスの第14話だ。毎週録画して子供と一緒に見ているが、最新のウルトラシリーズは、ULTRAMANのエントリでも触れたけど、CGが見事で(僕らオッサンにとっての)それまでのウルトラシリーズには無いアングルのカットがあって、結構見応えがある。

といいつつも、これまで特にブログにエントリを上げる程のインパクトは残念ながらなかったのだが、今回の話は、いろいろと胸に来たので、少し書いてみる。

何が気を引いたかと言えば、まずはOPに出てきた脚本の上原正三氏の名だ。セブンや新マン(「帰ってきたウルトラマン」)を始め、数多くの特撮モノのシナリオを手がけてきている氏の脚本ということで、注目。今回のストーリーは「ゼットンの娘」二部作の後編、とてもいうようなストーリーだが、前編で出てきたゼットン遺伝子を持つ娘、夏美が影の主役となる。

ストーリーは、夏美が自身の持つゼットン遺伝子を通じてゼットン星人に操られ、キングジョーを操作して・・・だけど、そういう自分ヲ解放するために、ゼットン星人を倒す、その精神的支えがウルトラマンとなるDASHの隊員、カイトということだ。

ストーリーよりも目を奪われたのがその演出(監督は八木毅氏、不勉強にして知らないが・・・)。夏美がゼットン星人と関係があると掴んだDASHから彼女をマークするために特命で派遣されたカイトが夏美と夏祭りのような残暑の一日を過ごすシーンがあるのだが、その街の情景がまさに昭和40年代の下町の風景。天秤棒をかついだ金魚売りが歩き、子供達はランニング姿でメンコで遊ぶ。狭い路地裏ではおじいさん達が縁台で将棋を打ち、お母さんは七輪で晩御飯の支度。手動の氷かきや、巡回するお巡りさんが飲むラムネ・・・。カイトと夏美の様子をうかがうミズキは70年代ファッション(多分・・・)でアルファロメオ(先代スパイダーの後期型なのはまあ許そう)から降りてくる。古い日本屋敷に帰ってきたカイトと夏美の会話のバックにはヒグラシの声と風鈴の音がずっと流れ・・・

まさに(初代)「ウルトラマン」や「セブン」が本放送で放映されていた頃の時代(工場や公害のイメージはなかったが)がそのまま蘇り、その中に今のウルトラマンマックスがはまっているという図式で、これもウルトラマンの原風景なのかもしれない。これらが実に気持ちいい空間を描いていて、初代「マン」や「セブン」へのオマージュを非常に濃く感じた映像だった。カイトの変身シーンも、本来の文字通り(セブンのように)「変身する」描写はカットされ、カイトがマックススパークをかざして、そのままマックスとなって巨大化するカットが初代マンのようで、そのテンポが気持ちいい。

そういうノスタルジック(?)なシーンの反面、分離したキングジョーとダッシュバードとの空中戦(板野サーカス)や、キングジョーの合体などはCG描写で上手く見せてくれている。そういう今のウルトラシリーズとかつてのウルトラシリーズの不思議な融合の姿が、今回の作品だったように感じた。

それにしてもシンプルなキングジョーのデザインがまた秀逸で、ゼットンもそうだけど、やはりマンやセブンの頃のデザインセンスは凄いと実感する。

ということで、実は来週の「第三番惑星の奇跡」も予告編がかなり印象的で、少し期待してしまったりする。映像的にも色々面白くなりそうなマックス、ここはやはり御大、実相時昭雄監督にご登場願いたいところだ。

ところで、今回の話「恋するキングジョー」をググってみると、好意的なブログとしては、Y's WebSite : Blog 〜日々是好日〜さんくらいで、否定的な意見が多いようだ。特に上で述べた昭和40年代の描写を指して「あんなところ今の日本にはどこにもない(わけがわからん)」という記述や、マン・セブンの最強怪獣にしては扱いが酷い、(マックス全体の)設定やストーリーがマズすぎる、という指摘が多いようだ。そういう見方、感じ方もあるのだなあ、と思う次第。多分、僕以上にウルトラシリーズに思い入れのある人が見ると、そういう感覚になるのだろう。確かに首を傾げたくなるような描写や設定が多いのは事実で、目の肥えたファンは腹に据えかねるのかもしれない。そういう意味で、あの映像は「ウルトラマンを懐かしんでいる」ような僕だから、胸に響いたのかも。
posted by おだまさ at 01:07| Comment(2) | TrackBack(2) | 気になるコト文系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
トラックバックありがとうございました。また、記事中での紹介とリンクをありがとうございます。
私は是も非も含めて感想を言うことが多いので、先入観のないところで子供と一緒に楽しんで鑑賞しています。
特撮は、昔を重ね合わせて、子どもの頃に見た感動をそのまま維持した形で素直に見ることができるといいですよね。
第十五話のTBも一緒に送らせていただきます。
今後とも宜しくお願いいたします。
Posted by おーちゃん at 2005年10月08日 20:56
コメントありがとうございます。
第15話も見ごたえありましたね。最近のTV特撮の凄さを感じます。
子供も好きですね、なぜか。HDDに録画しているので、一日一回は見せろとせがまれて困ります(^^;)。

おーちゃんさんの第15話のエントリも拝読しました。後半の焦土と化した街が印象的でしたね。この話も象徴的な演出が多くて、楽しむことができました。僕もエントリをアップしようか・・・?

またよろしくお願いします。
Posted by おだまさ(管理人) at 2005年10月11日 12:47
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ウルトラマンマックス第十四話
Excerpt: ウルトラマンマックス、第十四話は「恋するキングジョー」 侵略ロボット キングジョーの登場です。
Weblog: Y's WebSite : Blog 〜日々是好日〜
Tracked: 2005-10-08 20:56

ウルトラマンマックス 第15話
Excerpt: ウルトラマンマックス、第十五話は「第三番惑星の奇跡」 完全生命体イフの登場です。
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