2005年10月13日

Keith Emersonのライブ!!!

キース・エマーソンのライブ(大阪公演)に行ってきた!!Emerson, Lake & PalmerELP)ではなく、キース・エマーソン・バンドとしてのライブで、ELPの35周年ワールドツアー、ということのようだ。前回見たライブは、再結成ELPの2回目のワールドツアーだから9年ぶりになる。

キース・エマーソンの名を知ったのは中学生の時、映画「幻魔大戦」のサントラだった。ローズマリー・バトラーの歌う"光の天使(Children of the Light)"の荘厳さにも感動したが、東丈達が溶岩竜と化した幻魔と対決するラストにかかる "地球を護る者(Challenge Of The Psionic Fighters)"にヤラレた。以来、ELP、その前身のThe Nice、ソロ活動としての映画音楽・・・気が付けば20年以上聞き続けている。

再結成したELPのセカンドアルバム"In The Hot Sheet"がはっきり言って駄作(涙。でも"Hand of the Truth"は良い!)で、ELPが瓦解してしまい、もはやキースの来日もあり得ないか・・・とあきらめていたので、自分のバンドを率いての来日する事を知ったときの感激たるや!!!。

場所は大阪厚生年金会館の芸術ホール。決して広い会場ではないが、逆にこれまで見たELPの2回のライブよりもキースを近くで見ることができた。

19:00ちょっと過ぎに開演、それから2時間あまり、キースはほぼぶっ続けの演奏で、ELPの曲はもちろん、Nice時代の曲やソロの曲などバラエティに富むラインナップを聞かせてくれた。合間のMCは、日本人からもらったという日本語アンチョコを老眼鏡をかけながら(!)読んで笑わせてくれる茶目っ気を見せてくれる。60歳になってもその人なつっこい笑顔は変わらない、本当に愛すべきキースなのだ。

もちろん、演奏もELP時代を彷彿とさせるアグレッシブさは健在、ややミスが多かったかな、と思わないでもないが、そんなことは関係ない。オルガンを攻撃するような演奏、延々と続く左手でのリフの繰り返し、グランドピアノをしっとりと、またジャジーに聞かせてくれる。そしてもちろん、ムーグシンセの巨大なユニットから、分厚いアナログサウンド!。さすがに、あのぼろぼろの(パフォーマンス専用の)ハモンドオルガンはなかったが、Goff professionalのオルガンサウンドもたっぷり聞くことができた。

面白かったのは、"タルカス"などでおなじみの銅鑼の音をキースのキーボードで出していたこと。さすがにカールと違ってドラマーは持っていなかったか(^^;)。

当然ヴォーカル付きの曲もあるわけだが、このバンドのヴォーカル兼ギタリストのDave Kilminsterが張りのある声を聞かせてくれる。かつてのグレッグのような甘いテナーボイスではないが、近年の声のでなくなったグレッグよりも、聴き応えがあったと言わざるを得ない。ドラムのPete Rileyも手数の多いドラムソロを見せてくれた。ベースのPhil Williamsは・・・凄く地味だった(^^;)。

当日の曲名は下に書いているが、結構驚きの選曲が幾つかある。ナイスの"カレリア組曲"や"カントリー・パイ"がそうだし、"タルカス"をフルバージョンでやったのも驚き。おまけにKing Crimsonの"エピタフ"をフューチャーしている。グレッグはELPの前にクリムゾンに在籍していて、"エピタフ"も彼の曲といこともあって、ELPのライブではグレッグが歌っていたのだが、それがそのまま再現されようとは。"ホーダウン"もライブでは珍しいのではないだろうか?個人的に大好きな曲なので、もう大喜びだった。キースの"ピアノ協奏曲第一番第3楽章"は・・・純クラシックの曲をこの4人編成でやってしまうのがキースだ。

グランドピアノで奏でられたピアノ曲はアコギとのデュエットで、ニューオーリンズやパキスタンの被災者に捧げる、という綺麗な曲を聴かせてくれた。もちろん、キースの好きな(ホンキートンクの)楽しい曲も。

本編の最後、アメリカのラストに被るように、ムーグの自動演奏で"悪の教典#9第3印象"のラスト部分の(メインテーマの)繰り返しが聴けたのも感激だった。それはライブアルバム「Ladies & Gentlemen」のまさにそれだった。

もう一つ、サプライズ、といっていたのがアンコールの一曲目。こういうのアリ?Led Zeppelinの"Black dog"。ヴォーカルの趣味なんだろうか。これにももちろん、控えめではあるがキースのキーボードが被るわけで、面白いファンサービス。

一方、ちゃんとやってくれたよ、という曲は、まず1曲目の"悪の教典#9第1印象第2部"。ELPのライブといえばこの曲で始まる、ということで、きちんと踏襲してくれた。"Touch and Go"は、やはり格好良い。それから、本来ならアンコール定番だった"アメリカ"と"輪舞"。さすがに馬乗りパフォーマンスはなかったが、逆サイドからバッハの"トッカータとフーガ"を弾くパフォーマンスは健在!。間違えてやり直したのはご愛敬。こういうところがサービス精神旺盛なキースだ。最後の"庶民のファンファーレ"も定番。これで盛り上がらないわけがない。

逆に、やって欲しかった・・・という曲も幾つかあって、一つはナイス時代の"戦争と平和"という曲。これはキースでは珍しいキーボードとギターの絡みがある曲でELPではあり得なかった曲だ。"聖地エルサレム"、"The Score"辺りも聞いてみたかった。こうなったら、来年の再来日を期待するしかない・・・。

ということで、2時間、夢のような、凝縮した時間を過ごした。ELPだけではないキースの様々な曲のプレイがあって、ある意味でELPの呪縛から解き放たれたキースの魅力あふれるライブだったと思う。会場は広すぎず、狭すぎず、すぐ間近にキースを見ることができたのも、一体感という点で良かった。来日してプレイを聞かせてくれたキース、そしてバンドのメンバーにありがとうの言葉を伝えたい。

実はここ数年、ナイスの再結成、キース・エマーソン・バンドでのプレイなど、かなりアクティブな感じのキース。まだまだ衰えるということを知らないようで、本当に嬉しい。後は、今のバンドで新しいアルバムを作ることができるか・・・だが、これも期待して待つことにしよう。

当日の演奏曲目は、大阪公演のセットリスト(ウドー音楽事務所より)を少し修正して、以下に。マギーさんのコメント&レポートも参考にさせていただいた。なお、()内はオリジナルテイクの含まれるアルバム名。
Karn Evil 9 1st Impression - Part 2 (Brain Salad Surgery, ELP)
Piano Concerto No.1 Third Movement: Toccata Con Fuoco (Works, ELP)
Living Sin (Tarkus, ELP)
Bitches Crystal (Tarkus, ELP)
Hoedown -Taken from RODEO (Trilogy, ELP)
Country Pie (Five Bridges, The Nice)
Things in F# static (バンドオリジナル曲)
Intermezzo from the Karelia Suite (Ars Longa Vita Brevis, The Nice)
New Orleans(被災者に捧げる曲)
A Cajun Alley (emerson plays emerson, Keith Emerson)
Creole Dance (emerson plays emerson, Keith Emerson)
Touch and Go (Emerson, Lake & Powell, Emerson, Lake & Powell)
Lucky Man (Emerson, Lake & Palmer, ELP)
Tarkus including Epitagh (Tarkus, ELP)
America〜Rondo (The Thoughs of Emerlist Davjack, The Nice)
〜Karn Evil 9 3rd Impression (ラスト部分)

アンコール
Black Dog (Led Zepperin IV, Led Zeppelin)
Fanfare for The Common Man (Works, ELP)

051013KeithLive.jpg
写真は、会場で購入したポスターグラム(\1,500)とストラップ(\1,500)。ポスターグラムは実は一枚のポスターでツアーメンバーと彼らに対するキースのコメントが載っている。ストライプは黒の革製(キースのイメージか)でKeith Emersonと白抜きされている。リングの部分にKEITH EMERSON JAPAN TOUR 2005という刻印があって、結構気に入っている。
posted by おだまさ at 23:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 気になるコト文系 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして!
キース・エマーソン掲示板のところからおじゃましています。
大阪公演のピアノソロと東京公演(2日目)のそれとは、ほぼ同じなのですが、東京はA Blade of Grassが Creole Danceの前に入っていました。後は同じ、「捧げる曲」、A Cajun Alley、Creole Dance。
私もHPにレポート書いてみましたので、ご参考まで。
Posted by マギー at 2005年10月19日 02:27
>マギーさん
コメントと曲名ありがとうございます。マギーさんのレポートも拝読しました。実に愛あふれるレポートで、楽しませていただきました。東京公演も見たかったです・・・。
1Fの一番後ろの席だったのですか?実は僕もそうだったんですが、横の女性はオペラグラスを使っていましたけど・・・もしかして?(^^;)
来年もキースの来日が実現するといいですね。
Posted by おだまさ(管理人) at 2005年10月20日 12:25
> おだまさ様

冷や汗もののレポートを読んでいただいて、本当に恐縮です。ありがとうございました。でも、本当に良いコンサートでしたよね。
今は早、キースの再来日を祈るばかりです。
ところで、残念ながら(?)、おださまさんのお隣の方は、私ではなかったようです。(^_^;)
Posted by マギー at 2005年10月20日 20:46
>マギーさん
本当に良いライブでした。感激だったな・・・
マギーさんのレポートで、感動の追体験ができました。
このツアーのライブCDかDVDが出るといいですね(日本公演でなくても良いから)。

>お隣
あら、それは残念(?)でした(^-^;)。
Posted by おだまさ(管理人) at 2005年10月21日 12:22
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