2014年01月09日

アルファロメオ・スパイダー

 海岸沿いの片側二車線の道を、myプントで走っていたときの事。

 ふと、現行チンク、その後ろにコーダトロンカ・テールのアルファロメオ・スパイダーが走っていた。しかも、スパイダーは天気がよいとはいえこの寒空に、ちゃんとフルオープンにしている。嬉しくなって、早速後ろに車線変更。まったく知らない人の珍しいクルマに、つい、ついていってしまう癖があるのだ。で、
 「イタ車3台パレード」
と一人ニヤつきながら、悦に入っていたりした。

 スパイダーのドライバーは、白髪混じりの初老の男性という感じだが、耳にピアス?などして、アルファに乗るチョイ悪オヤジというところ。いつものまにかニューチンクはいなくなっていたが、スパイダーはゆっくり走行車線を流しているので、ついて行く。
 (中々良い感じ・・・)
僕は基本的にただ運転しているだけでも楽しいクチだが、イタ車乗りの端くれとして、他のイタ車と走れば、もっと楽しい。

 スパイダーのペースに合わせて走っているので、ちらりとミラー越しに後ろを見たスパイダーのドライバーもコチラの意図を感じたようだった。

 10分か20分か、追走していたろうか。ふと、流していたスパイダーが、前方に他車もないのに、車線変更。しかも左手を大きく上げて。

 すかっと空いた前方と、横にどいたスパイダーを見て気がついた。
 (この先の交差点で右折か・・・)
そして、しばらく追走を楽しんでいた僕に、別れの挨拶をしてくれたらしい。思わぬアクションに少なからず感激。

 アクセルを踏み込んで、スパイダーを抜いて行く時、4速にシフトダウンしてエンジンを回してみた。僕なりの感謝の挨拶だが、myプントの静かな排気音で聞こえたかどうか。

 はたして、スパイダーは次の信号で右折していった。

 短い間のパレードランだったが、晴天とオープンのスパイダーのおかげで、存分に楽しむ事ができた。やはり、イタ車や旧車は良いなのものである。



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2013年05月17日

ホンダが2015年からF1に復帰

 こんな時代に、という気もしたが、マクラーレン・ホンダ復活は、なんか嬉しい。オールホンダでなくっても、エンジンサプライヤーとしてF1をかき回して欲しい。ついでに、powered by HONDAも復活してくれないかな。以下、ホンダのプレスリリース。
 FIAフォーミュラ・ワン世界選手権 参戦について

 といいつつ、鈴鹿に行かなくなり、F1を見なくなって久しい。地上波中継がなくなるちょっと前から見なくなっていた。なので、知らない間に、エンジンが2014年から過給器付き1600ccになるとは。これまた、隔世の感。

ということで、先日の琢磨優勝のエントリーと合わせ、回顧録ということで、2002年鈴鹿のS字でのジョーダン・ホンダの琢磨の写真。5位入賞で大いに盛り上がった、僕にとってのベストのF1観戦。

2002年ジョーダン・ホンダの琢磨
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2013年04月25日

myプント11年目車検完了

 某ガレージにお願いしていた車検整備と代行車検が完了。今回の車検整備のポイントは、何と言ってもリアブレーキ。

 前の記事にも少し書いたけれど、3ヶ月くらい前からサイドブレーキの効きが鈍くなっていた感じがあって、坂道での停車とか、急な坂道発進で不安が出てきていた。最近1ヶ月くらいは、止まるときのブレーキの効き加減が自分の踏んだ感じとずれることがあって、カックンブレーキになったりもしていた。

 その話を某ガレージのマスターに言うと、ブレーキのマスターシリンダーか何かのトラブルかな、と怖いお話。そして、クルマを少し動かしたマスターが一言、「このブレーキはオカシイですねぇ」と断言。

 クルマを預けて、どうなることかと思っていたわけだが、結果的には、
 「左リアドラムブレーキの中の、シューの自動調整機構が外れてバラバラになっていた」
とのこと。シューが減っていくとその分のストロークを補償するためのつっかえ棒の役目をする自動調整機構がドラム内にあるのだが、それが上手く動かなくなって、外れてしまった、ということらしい。

 特に何かが壊れて、ということではなく、減り分のストローク補正が悪く上手く動かなくて、外れたらしい。なので、組み直して、シューの減った分の調整とグリスアップをして、問題無し。破損とか何事もなくて、良かった。マスター曰く「珍しい」とのことなので、よほど珍しいトラブルなんだろう(構造的に、なってもおかしくない、とも言っていたが)。

 それ以外の細かいトラブルは、
・ヘッドライトカバーが曇っていて、光量不足で車検不通過。→磨いてクリアにして合格。
・フロントブレーキのローターがだいぶ削れて、パッドが当たらず削れていないところとの段差が大きくなってきた。

フロントブレーキのローター

・排気管表面に錆

130420exhaustB.jpg

→とりあえず塗装。
130420exhaustA.jpg


・スペアタイヤのバルブの付け根に亀裂があって空気だだ漏れ→バルブ交換修理。

というところ。あ、5年程前から見つかっている、
・トルクロッドブッシュの亀裂
というのもあるが、これは、大きく進展していないようなので、放置中。

 ローターは僕の走行距離なら後1年くらいは大丈夫、という緊急性の低いものだったので、今回はとりあえず放置。それよりは、排気管の錆の方が気になる。マスターによれば、外側からの錆のようなので、まだ大丈夫だと思うが、漏れだしたら急激に悪くなるだろうからマフラー交換、とのこと。タイコの付け根を見ると、今にも腐りそうに見えて、塗装はしてもらったけど、ちょと心配。もちろん交換せざるを得なくなったら、Supersprintとか、それなりのマフラーに換えたい、とか昔から思っていた。だが、先のサイトを見ても、188プント(myプントのモデル)用はもうディスコンみたいで在庫品・流通品しかなさそう。時は流れたり。

 その他の整備メニューとしては、ルーチン作業。
・点火プラグ、ベルト類、ブーツ類点検→OK
・エンジンオイル+オイルエレメント、クーラント、クラッチフルード、ブレーキフルード交換。ミッションオイルは前回交換しているので、今回は交換せず。

 点火プラグは、3年目の車検のときにデンソーのイリジウムプラグ(イリジウムタフVK16)に換えて以来、取り替えていないが、8年経っても大丈夫のようで凄い。デンソーのwebサイトでは推奨交換距離10万kmだから、そういうものかな。

 MTオイルと言えば、それまで75W-90といったオイルだったのだけど、今のマスターのところに行った前回車検整備のときに、寒い日に機関が暖まるまでギヤが入りにくいと伝えておいたら、入れてもらったのがYACCOの75W-80のオイルだった。このおかげで、そのギヤシフトの渋さがすっかり改善して驚いた。さすが、欧州車専門のマスター・・よく分かっているものである。

 ということで、機関含めて全体として大きな問題なく、後5年は乗れますよ、とはマスターの弁。来年消費税が上がるのかどうか知らないが、まだまだ乗り続ける、という気になってきた(アバルト500は、やはり家族ユースには難しそうだし・・・)。もう少し年取って、クーペでも良くなるまで、チンクはお預けかな。


ラベル:プント
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2013年04月24日

佐藤琢磨インディ初優勝!

 すっかりモータースポーツから遠ざかって久しいのだが、このニュースには胸躍った。

『佐藤琢磨、インディカーロングビーチで初優勝!!』

 おめでとう琢磨!。ついに来たこの時。ネットの動画でハイライトを見たが、オーバルと違って、抜きにくいテクニカルなコース。市街地コース、ホンダエンジンというのも嬉しい。表彰台の一番上で、シャンパンファイトでは、相変わらずのさわやかな笑顔。
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2013年04月17日

myプント車検代車の軽四ワンボックス

 前プロバイダー時代に開いていたサイトを閉じて以来、我が家の愛車フィアット・プント(2002年式)のメンテ記録を残すページが無くなってしまったので、本ブログに記録を残しておこうと思う。

myプント、正確にはフィアット・プントELV 8V。5速MTのELXという(日本では)少々珍しいモデル。

 11年目の車検が近づいたので、前回と同じ欧州車専門の某ガレージに持ち込み。車検整備以外、全く手をかけなくなってしまったmyプントだが、機関系は好調で問題無し。ブレーキタッチに違和感があったので、マスターに伝えておいたら、myプントを移動させるためにちょっと乗った後に一言。
 「このブレーキはおかしいですねぇ。エアが咬んでるっぽいけど、心当たりありますか?」
そんな過激な走りはしてないので、心あたりなし・・・。前回、タイベルに亀裂が入ってて、ウォーターポンプと一緒に交換して整備費用がかさんだので、今回はどうかなと思っていたが・・・ブレーキ周りの交換が発生しそうで、ちょっと心配。

 詳細は車検整備が上がってから、ということで、本エントリーはその話ではなく、代車の話。預けたガレージが家から遠いということもあり、代車をお願いしたら、出てきたのがオートザム(マツダ)の軽四SCRUM。見ると、なんと、MT車。これが嬉しい誤算で、シフトノブを見た瞬間に顔がにやけてしまった。ちなみにmyプントもMTである。シフトノブがRÄZOのレザーノブに交換されていて、僕もかつての愛車シティのノブをRÄZOのボールタイプに交換していたので懐かしさもあって、さらに嬉しくなってしまった。

RAZOのレザーシフトノブ


 軽特有の音の軽薄さ、ボディの薄っぺら感、ギヤ比が低くて巡航速度でもうるさいエンジン等、色々あるが、それでもなぜかそんな車を運転することが嬉しくてたまらない。家までの30分程度の帰り道、クラッチのつなぎ、シフトの感触、久々の重ステ・・とそんなものを楽しんだりする。

 それで気付いたのだが、この楽しさは、結局、機械を操る楽しさなのだと。鈴鹿サーキットに行ってゴーカートやカート系の遊具を走らせるときの楽しさと同じだ。何かを操作する、アクセルペダルを踏む、クラッチを切る、シフトをチェンジする、それに反応してその『機械』が動けば楽しい、僕にとって車を運転するというのはそういうことなのだと、いうことに改めて気がついた。

 だから、動かすにしても、その機械の持っている機能の一部しか体験できないのではつまらない。280PSを超えるハイパワー車で、しかも乗り心地がよくて、ちょっと急加速とかできるにしても、サーキットでもあるまいし、一般道で振り回せる範囲なんてたかが知れている。いつもタコメーターの針が2,000rpmくらいまででは詰まらない。それよりも、非力で良いから、その機械が持っている力を普段から十分発揮できる車が良い、だから僕は大型車より小型車が好きなのだ、というこということがよくわかった。それと同じ意味で、ミッションはMTでないと、しかもクラッチが付いていないと駄目、ということになる。さらにいえば、ハイブリッドや電気自動車も・・・。

 myプントも11年目、機関はまだまだ好調だが、どんな落とし穴が待っているか分からない。いよいよ次の車、となったときに、またMTで楽しめる車を買うことができるだろうか。現行チンク・アバルト(今はアバルト・チンクというのかな)が買えれば、
 (もう思い残すこと無し・・・)
とも言えるけれど、家人が納得してくれるか、どうか、うーーん、道は険しそう。

ラベル:プント
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2006年08月01日

2006F1 Rd.12:ドイツGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 ここ数戦、特にインディアナポリスから大きく流れが変わった感のあるF1。ホッケンハイムで母国GPとなるミハエルが圧勝。マッサもぴたりと後ろについて1−2体制でフィニッシュ。

 BSタイヤの開発がばっちりはまっただろうし、それを受け止める脚周りもきまってきたのだろう。その良い影響を受けて、トヨタも比較的好調だ。

 ミハエルが3連勝を飾るなか、アロンソ、ルノー勢は失速気味。どうにか5位を獲得するあたりはしたたかさがあるが、次のハンガロリンクでも苦戦するのではないか。まだポイント差は11ptもあるが、確実に面白くなってきた。

 HONDAは記念すべき300戦目だそうだ。しかし第3期勝ち星無しでは浮かれている場合ではない。そういう意味で3位獲得なるかのバトンだったが、ライコネンの速さを抑えきれず4位で、惜しい。予選はそこそこ良かったので、これから復調か。

 同じく3位付近を争っていたウェーバーはマシントラブルでリタイヤ。スーパーアグリとは違った意味でのプライベータで応援していたが、残念。

 SA06を遂に投入したスーパーアグリは、予選で左近がSA06を壊してしまうという事態のなかで、琢磨がアルバースのコンマ1秒落ち。ここまで来たか、というべきなのだろうが、トロロッソの前に!出て欲しい。

 決勝は二人ともマシントラブルでリタイヤと残念。例によってテストの少ないSA06はこれからのマシンだ。テクニカルなハンガロリンクは辛いかもしれないが、低重心化が効を奏することを期待。
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2006年07月08日

2006F1 Rd.10:アメリカGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 昨年は前代未聞のタイヤ騒動があって物議を醸したインディアナポリスだが、その余波は今年もあったようだ。フェラーリが安定した速さでミハエル−マッサによる久々の1−2フィニッシュ。ポイントリーダーのアロンソは奮わず5位がやっと。これはコースデータに勝るブリジストンがミシュランより総合的に勝っていたからだろう。レース後のパルクフェルメでクルマを降りたミハエルがポディウムに向かおうとしたときに、ブリジストンの浜島さんを見つけて、かけよって抱き合っていたのが凄く印象的だった。

 そんな中で3位に食い込んだフィジケラは見事だった。4位のトゥルーリはピットスタートからだったが、ここまで上がってみせた。トヨタはやはり好調のようだ。それに対してHONDAは、予選こそバリチェロが4位、バトンが7位とマシだったが、決勝ではバリチェロの6位がやっと。それにしても今期のバトンは本当に精彩が感じられない。特にバリチェロがそれなりの結果を出し始めたここ数戦、見る影無しという感じだ。琢磨・バトンという組み合わせでこそのあの安定感だったのかと思ってしまう。

 さて、今回の予選は素晴らしかった。琢磨が予選18位をゲット。まぁミッドランドの2台からは0.6秒落ちなのだが、SA05でチームメイトを除き後ろに3台もいるとは、直線番長SA05とインディという組み合わせの妙かもしれないが、琢磨の技と意地を見せてくれたと思う。

 それなのに・・・が、決勝の結果だ。オープニングのトラブルは回避できたものの、セーフティーカーがピットインしてレース再開となった1コーナーでモンテイロと接触、リタイヤ。去年の数々の悪夢を思い出してしまう。これについて、二人のコメントは、といえば、琢磨は
前の2台のスリップにつく形でストレートに入って、スピードもグングン乗っていたので、思い切ってモンテイロのイン側に飛び込み、僕のフロントタイヤが彼のリヤタイヤの前に出るような形で1コーナーのブレーキングに入ったら、後ろに僕がいるのを見えているはずのモンテイロがマシンをこちら側に寄せてきた。2台ともフルブレーキングに入っているからどうすることもできないし、行き場を失った僕はイン側の縁石に乗り上げてしまい、その反動でマシンが宙に浮いてモンテイロにぶつかってしまいました。(AUTOSPORT WEB)
とのこと。一方のモンテイロは、
またしても佐藤が1周目にレースを決めようとしてボクに当たってきた。まだ70周くらいあったわけだし、レース全体を考えなければならない。スーパー アグリがこれをやるのは初めてのことではないし、本当にイライラさせられる。今週末はここでポイントを獲得できたかもしれないから、本当に馬鹿げているよ(F1Racing.jp)
当然ながら両者の言い分は噛み合わない。日本からすれば、「カミカゼ的な動き」と揶揄するような発言(AUTOSPORT WEB)をしているモンテイロには腹が立つ。

 琢磨の発言からすれば、ターンインの前に両者は並んでいたわけで、それならばモンテイロがドアを閉めたことになり、彼のコメントは自己弁護以外の何者でもない、ということだ。

 しかし。それでも、敢えて言えばここでぶつかって欲しくなかった。チャンスがあったから飛び込んだ、とはいえ、前車に並ぶのが遅すぎたか・・・今のF1は、ある程度追いかけ回して、抜かれてもやむを得ないと相手に思わせないと追い抜きが成功しないのかもしれない。

 ましてや、予選21番手のリウッツィが8位でポイントを獲得しているのだ。そういう手堅さ「も」琢磨には身につけて欲しい。もちろん、小さくまとまってしまっては困るのだけど・・・。
posted by おだまさ at 01:34| Comment(2) | TrackBack(1) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月27日

2006F1 Rd.9:カナダGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 色々なアクシデントのあったレースだったが、決勝上位結果だけを見れば定番のメンバーと言えなくもない。やはり今年の勢力図通りなのだろう。

 その中で意地を見せたのはトゥルーリとニック。トゥルーリは久々のポイントだが、第1スティントでミハエルに蓋をした格好になったのが、彼らしいというか、そういう印象が強すぎる。ニック、というより好調なのがBMWですっかりHONDAを喰ってしまった感がある。終盤のジャックの事故は残念だったが、モニターであれだけハッキリとタイヤカスによるアンダーと分かる事故も珍しい。

 ミハエルは最低限確保すべき2位をゲット。どうも最近のミハエルは第1スティントが奮わないようで、第2スティント以降で挽回して帳尻合わせをしている感じがする。スタート、あるいはレース序盤の速さがまだ足りないのだろうか。

 これで今年のF1サーカスも丁度折り返し点。アロンソ84pt、ミハエル59ptで点差はわずかずつ開いていく。安定した強さのアロンソは揺るぎ無いだろうが、ミハエルとライコネンの追撃で、なんとかアロンソの好調さにストップをかけて欲しい。

 このレースで何が残念だったかと言えば、最終ラップ近くでの琢磨のクラッシュだろう。ミッドランドのモンテイロの前でのフィニッシュが見えていただけに、本当に残念だった。レース後のリリースなどを見ると、最後のセーフティーカー以降ミッドランドのプレッシャーが激しく、ぎりぎりまで攻め込んだ結果のアクシデントだったようだ。ビートニクさんのブログで紹介されているAUTO SPORT webの記事(閲覧には登録が必要)でも、そんな琢磨の厳しいレース中の状況が延べられていて興味深い。

 金曜日のフリー走行のタイム(FaRacing.jp)は、左近も琢磨、モンタニーと同程度のようで、良かった。

 決勝で残念だったコトのもう一つは、ロズベルグの序盤早々のクラッシュ・リタイヤ。絡んだ相手のモントーヤはロズベルグが原因と批判(F1Racing.jp)しているが、モントーヤの突っ込みが強引すぎたように思う。ビギナーとベテランのクラッシュは得てしてビギナーに責任があるような記事が多い気がするが、果たしてそうだろうか。

 せっかく予選で好位置に付けただけに、プライベータの代表ウイリアムズが何処まで行けるか期待していたのだが。
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2006年06月13日

2006F1Rd.8:イギリスGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 第1スティントこそ接近戦が見られたシルバーストーンだったが、終わってみれば、ルノー+アロンソの確実で安定した速さが際だったレースだった。ミハエルにとっては、1回目のピット後もライコネンの先行を許してしまったことが敗因だ。2回目のピット前に接近し、アウトラップでタイムを稼いでライコネンを抜く様は見事だったが、遅きに失した。

 BMWは7位にニック、8位にビルヌーブが入って好調さをアピールしたが、本来、というより最低限はそこにいなければいけないHONDAはバリチェロ10位がやっとで、母国GPのバトンは良いところがない。ここ最近のHONNDAの低迷ぶりはルノーのテクニカルディレクターをして「HONDAは眼中に無い」的発言をされる(F1Racing.jp)など、非常に残念であり、後半戦の巻き返しに期待したいところだ・・・。

 スーパーアグリF1は、決勝2台完走で一安心、データ蓄積も進んだことだろうと思う。ただし、ミッドランドのアルバースから約3秒落ち、決勝でもミッドランドより1周遅れで、いよいよマシンの基本性能の差が目立ってきた感がある。

 新マシンSA06投入は早くてフランスGPだけに、後2戦は非常に厳しい状況になるので、ここは我慢して見守って行くしかない。

 気になるサードドライバー左近の加入だが・・・金曜日のフリー2回目の結果を見ると、琢磨、モンタニーより2秒程度遅い(今のクルマでタイムを評するのは酷かもしれないが・・・)。昨年の鈴鹿ではジョーダンのレギュラードライバーより速いタイムを出したとは言え、やはり勝手知ったる鈴鹿と初経験に近いシルバーストーンでは思うように行かないということか。近藤監督が言う若手で一番元気の良い日本人ドライバーという評は僕もその通りだと思っているので、新人にとっては非常に不利なスーパーアグリのマシンでF1のキャリアを積んでいくことに一抹の不安を覚える。願わくば、良い結果につながって欲しい。

 モナコGPのエントリは欠番。一言書いておくと、予選のミハエルのポカには言うべき言葉がない。しかし、決勝の怒濤のパッシング、モナコでもこれだけのレースができると言うことを示した点で、ものすごいGPだった。
posted by おだまさ at 01:39| Comment(2) | TrackBack(2) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

2006F1 Rd.6:スペインGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 大きな波乱もなく、現時点での各チームの力量がそのまま結果に現れたレースだったように思う。アロンソは母国GP初勝利。圧倒的強さで勝ってしまったのはさすがというしかない。フェラーリにとって第1スティントでアロンソに着いていけなかったことに尽きるだろう。

 HONDAはようやくバリチェロが馴染んできたのか、予選ではそこそこになってきたが、レースペースが遅く良いところがない。このままでは逆マッサ状態ではないか。引きずられるようにバトンも精彩を欠く。ホンダには悪いが、今年のHONDAは、やはり攻めの決め手を欠いている。それでもトヨタよりはましか。同士討ちをしてしまったトゥルーリには去年の鈴鹿シケインを思い出した。

 マクラーレンはひとりキミが気を吐いているが、5位が精一杯。他チームではニックが8位、ウェーバーが9位と、面白いところまで来ている。BMWがもう少し速くなると面白いのだが。

 激震の走ったスーパーアグリだが、今は耐えるしかない。しかし暗い話題ばかりではなくて、いよいよミッドランドが射程距離に入ってきた感があり、予選では琢磨がアルバースの0.3秒落ち。モンタニーはミスが無ければどれくらいのタイムを出したのか。

 決勝でもモンタニーはオープニングラップで前に出たものの10周でマシントラブルからリタイヤ。いまだ実力は未知数だ。とはいっても、やはりチームに与える情報量、開発への貢献度は高いのだろう。次戦モナコでどうなるか、楽しみだ。そしてフランスから投入されるはずのSA06・・・。

 できることならば、琢磨と開発力のあるドライバーを始めから組ませて、チーム基盤が確立してからFぽんのドライバーを呼ぶべきだったろうと思う。こういう形でスーパーライセンスを剥奪された井出はやはり不幸だ。

 その一方で、日本で育ったFぽんドライバーはやはりF1では通用しないのかも、と思うこともある。Fぽんのレベルが低い、という意味ではなく、日本の(走り慣れた)サーキットではレベルの高い走りができるのだが、ほとんど走ったことのない海外のサーキットへの順応力に欠けているのではないかと・・・。そうであるなら、日本人だからこそFぽんではなくGP2なり、ヨーロッパF3に参戦すべき、という逆転現象になってしまい、Fぽんは独自のカテゴリとして生き残っていくしかない。
posted by おだまさ at 23:13| Comment(2) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月08日

2006F1 Rd.5:ヨーロッパGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 前戦イモラでのミハエルの勢いがそのまま続いた感のあるレースだった。圧巻は第2スティントのペース配分で、当初の戦略とおそらく異なり1回目のピットインでアロンソを抜けなかったミハエルは、2秒程度までアロンソから遅れることで、燃費とエンジンへの負荷に配慮したラップをこなし、アロンソピットインの直前から猛然とスパート、ファステストを連発してマージンを確保して2回目のピットワークで見事アロンソの前に出る。

 コース上で追い抜くような戦略では無いところは複雑な思いがするが、近代F1の定法でもあり、かつアロンソとのタイム差を自在にコントロールできるマシンとドライバーの能力がかみ合ってこその戦略で、懐の深さを感じさせた。

 マッサも遂に3位表彰台をゲット、おめでとう。アロンソの前に出ることができなかった点は厳しいが、ライコネンの揺さぶりに負けずに表彰台を確保したことで及第点か。フェラーリ5戦目で表彰台なのだから、これからも伸びていくのではないだろうか。(地上波中継を見る限り)表彰台でミハエルに相手にしてもらえない姿は少しかわいそうだったが(^^;)。

 上位陣では、最近予選でも好調なビルヌーブ(今回は走行妨害とか裁定されてしまったが・・・)が8位でポイント獲得。ピーター・ザウバーもビルヌーブの好調さを評しているようで嬉しい。それから、開幕戦以来沈んでいたニコが7位というのも上位陣のワークス勢に食い込んだ結果で見事。ウェーバーはマシントラブルのリタイヤが残念。

 色々な動きのあったスーパーアグリF1だが、結果で見れば、今回も2台ともリタイヤで厳しい状況。いずれもマシントラブルという点が悲しい。予選のタイム差で見ると琢磨が、ミッドランドのモンテイロから1.6秒落ち。現実は厳しい。サードドライバーから急遽セカンドに起用されたモンタニーはマシントラブルでノータイム。土曜日のフリー走行のタイムは琢磨と同程度だったので、予選が楽しみだったが、レース結果も含めて実力は次戦以降に持ち越し。

 モンタニーにとって代わられる形となった井出選手の処遇は、日本人ドライバーという意味でも、Fぽん出身ドライバーという意味でも、残念だ。スーパーアグリF1のプレスリリース(5月4日付け)によれば、「FIAのアドバイスに従い」、井出選手はテストドライバーに降格、ということだが、FIAがそういう勧告(指示)をするものなのだろうか?

 個人的には、チーム体制発表前には、スーパーアグリF1には開発力のあるドライバーが必要で、琢磨はその意味でも大丈夫だしシンボルタワーとしての存在でもあるのでファーストであるとして、セカンドもある程度F1経験のあるドライバーが必要だろうと思っていたので、F1未経験の井出選手がセカンドと聞いてひどく驚いたしだいだ。スーパーアグリF1のコンセプトからすれば、どうしても国内出身ドライバーを入れたかっただろうと理解するし、その主旨には賛同するので、井出選手も応援したかったのだが・・・、結果として降格という形になってしまって残念と言うしかない。

 これまでのFぽん出身ドライバーと比較しても、彼が技術的に著しく適正を欠いているとは思い難く、未完成のクルマに載せられている彼の状況こそが元凶なのだろう。ドライバーの資質に問題あり、ということならば、スーパーライセンスの発給そのものが問われなければいけないはずだ。その意味で、モンタニーがどこまでできるか・・・だが、同じクルマに乗るわけではないので正当な比較ができるわけもなく・・・井出選手にはテストドライバーとしてキャリアを積んでいってもらうしかない(それすらできないならあまりに酷だ)。

 チームとしてモチベーションの上がりにくい状況にさしかかりつつあるのは確かだろうが、しっかりと前を見据えて頑張ってほしい。
posted by おだまさ at 03:12| Comment(2) | TrackBack(1) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月24日

2006F1 Rd.4:サンマリノGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 劇的なレースだった。

 まずは、予選。開幕戦で65回目のポールを獲得していたミハエルが、このイモラで66回目のポール獲得。セナが持っていた記録を遂に更新した、その"時"がこのイモラだというのが、まさに不思議な縁というしかない。それに関連した決勝地上波中継のプロローグは、TV屋らしく感傷的な演出と言ってしまえばそれまでだが、それでも三宅さんの絶叫とあの涙の中継を思い出して、感じるものがあった。

 そして決勝。第2スティント中盤からの残り30周、国際映像がほとんどミハエルとアロンソしか映さなかったのもやむを得まい。この第2スティントでのミハエルとアロンソの1周あたり2秒弱というタイム差を見れば、誰もがこの後のピットでの順位逆転を想像していたはずだ。アロンソはコース上でミハエルを追い抜く気迫も荒々しく、アロンソがトップに立つのも時間の問題かと思われた。

 それが、アロンソが先にピットイン。ミハエルに詰まっている状況を打破するために先にピットインしたと推測されるが、このやや消極的な戦略が結局の所裏目に出た。当然のごとくその次のラップでピットインするミハエル、ピットアウトしたときは・・・アロンソの前。アロンソが先行するだろう・・と思っていたので「あれ?」という感じだったが、重量増でペースキープできなかったようだ。あのままアロンソがコース上での決着を狙っていけば、展開は変わっていたかもしれない。それにしてもこの辺りの戦略のフレキシブルさというのは非常に面白い。どこかのチームもしっかり学んで欲しいものだ。

 第3スティントは去年のイモラの再現だが、今年は前がミハエル、後ろがアロンソだ。第2スティントからチェッカーまでの約30周、低速コーナーでアロンソ有利、高速区間でミハエル有利、という雰囲気だったが、先にミスをしたのはアロンソだった。縁石への微妙な乗り具合、だったのだろう。勝利の女神は確かにミハエルに微笑んだのだ。

 レース後のパルクフェルメでのミハエルとチームクルーの喜びようが印象的だった。解説の片山右京さんも感極まったという感じだったが、そういう感動の残るレースだった。ミハエルの凄さとアロンソの強さをあらためて感じた。これでフェラーリ完全復活となるか。マッサ4位も良かったと思うし、BSタイヤも含めてフェラーリがルノーに対する戦闘力を手に入れたのならば、戦える武器を手にしたミハエルとアロンソの本当の勝負の年になるだろう。

 アロンソよりはミハエルを応援してしまうのはなぜか・・・というと、イタ車好きでフィアットのオーナーとしてはフェラーリを応援したい、ということがあるが、それとともに同年代(というか同い年)でありこれまで見続けてきた彼に感情移入してしまう、ということかもしれない。

 さて、スーパーアグリは今期初の2台リタイヤ。井出は最初の事故が原因だろうが、琢磨の方はマシントラブルのようだ。予選でミッドランド・アルバースの0.5秒落ちのところまで来ており、速さは改善しつつある感じがするが、その分信頼性が厳しくなっているかもしれない。ここの壁を頑張って超えて欲しい。

 ホンダについてはなんともはや。ドライバーには気の毒というしかない。
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2006年04月18日

2006フォーミュラ・ニッポンRd.2:鈴鹿

決勝結果(フォーミュラ・ニッポン公式サイト)

 なにげにTVを点けたら、J SportsでFぽん・・・フォーミュラニッポンの中継をやっていて、本当に久しぶりにレースを見た。僕がFぽんをよく見ていたのは、Fぽん元年とか、そんなレベルなので、参戦ドライバー、特に外国人ドライバーなど初めて聞く名前ばかり。そんな予備知識もなく見たのだが、これがかなり熱いレースだった。久しぶりに聞く中島さんの実況(リンク先は中島さんのブログ)も嬉しい。

 ハイライトは残り20周くらいからか。ビルドハイム(DoCoMo DANDELION)に抑えられていた松田次生(mobilecast IMPUL)が、ビルドハイムのピットイン後に一気にスパート、自分のピットインまでのマージンをかせごうと飛ばすが、その35秒ほど後ろに早々にピットインを終えていたデュバル(PIAA NAKAJIMA)が迫っている。数周後、松田がピットワークを終えてコースに戻ると、ピットインを済ませたドライバーではデュバルがトップ、ビルドハイム、それから松田という順番。

 さらに鈴鹿ウェザー(というのはオーバーか)雨が降ったり降らなかったり、西コースだけ降ったり、という不安定なコース状況の中、コースアウトが続出、残り10周程度で多くがレインタイヤに履き替えるが、上位6台はスリックのまま我慢の走行・・・タイム差はどんどん縮まり、さてレイン勢が追い上げるか・・・というところで雨・が弱まり、スリック勢が逃げ切り。

 ピットインのタイミングが必ずしもタイヤの摩耗とか給油のタイミングだけで決まらないのがFぽんの不思議なところ(というかレース戦略)なのだが、それを見事に制したのが、実質デビューレースのデュバルだった、ということだ。まだ23才のルーキーらしいが、ウイングランも喜びいっぱい、レース後のインタビューが興奮さめやらずという雰囲気で初々しく、好感が持てた。ホンダエンジンもワンツーで良かった良かった。

 前半〜中盤はややダルな運びだった気もするが、後半は色々と見応えがあり、楽しめたレースだったと思う。その一方、ある意味残念なのが、上位3人が外国人ドライバーだったということ。中途半端な天気に自滅した松田も残念だったが、特に山本左近(KONDO)は、途中自分のミスで無くした順位を猛烈な追い上げで奪い返したトレルイエ(mobilecast IMPUL)にファイナルラップのシケインで刺され4位。タイム差がありすぎて護れなかったとはいえ、左近にとっては表彰台を逃した残念な結果だった。

 というのはともかく、次戦、もてぎは1ヶ月後。楽しみになってきた。

 久しぶりのレースを見ていて、僕が見ていた当時からカラーリングのほとんど変わらないチームが一つ。ご存知中嶋監督率いるNakajima Racing(公式サイトのドメインがso-netというのが何とも・・・)。PIAAとEPSONというメインスポンサーは不動なんだな、と遠い目をしてしまったりして。そんな中嶋監督もブログを開設しているというのが"今"なんですな。

 それにしても鈴鹿・・・がらがらだったなぁ(T_T)。
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2006年04月04日

2006F1Rd.3 オーストラリアGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 クラッシュにトラブルと荒れたレースだったが、タイヤと路面温度のマッチングミスの話は、見ている方としては、そういう話は聞きたくないよ、という感じだ。

 ホンダ久々のポールも、その後の凋落ぶりで印象悪し。スタートでアロンソを抑えたまでは、やるじゃないか、と思わせたバトンだったが、その後のローリングスタートの不手際たるや何事か。タイヤの熱の入りが悪かったと言い訳している(F1Racing.jp)ようだが、そういうメカニカルの問題の前にバトンのドライバーとしての足りない何かを感じざるを得ない。ホンダの問題は、もう一人のドライバー、バリチェロも同じく勝つための「何か」が足りないと感じさせるところだ。たとえ予選でミスして最後尾まで落ちても、勝つかもしれないと思わせる迫力がチーム、ドライバー共に無い。これが他の3強と異なるところだろう(なんて言うことは書きたくないが)。

 決勝リザルトを見れば、ラルフの表彰台というのが光るが、トヨタが、というよりブリジストンユーザーで表彰台獲得が見事だった。そういう意味では2台完走したスーパーアグリF1も良かったが、他のBSユーザーは沈没で、この先の不安がよぎる。

 残念だったのはウイリアムズのウェーバー。母国GPでラップリーダーの時のリタイヤはもったいなかった。母国ファンに見捨てないで欲しい(F1Racing.jp)というコメントをしたようだが、何かそういう噂が立っているのだろうか。今期のウイリアムズは良い意味で予想を裏切るレースをしていると思う。BMWもこのGPは良かった。ビルヌーブがニックの前に行けないのは残念だが・・・。

 我らがスーパーアグリF1は、第1スティントは琢磨が魅せてくれた!。バリチェロ、クルサードを従えての走りには熱くなった。バリチェロは何してるんだ、とも言いたくなるが。そして見事2台完走!。これも良かった。井出もようやくチェッカーを受けることができてほっとしているだろう。

 これでようやく当初の目標は達成された。これからが正念場。いわば、これまでは自分との闘いだったろうが、いよいよ前を行くミッドランド(^-^;)を追撃せねばならない。これからの進歩は我々の予想よりは遅いものであることを覚悟しないとしかたないだろう。
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2006年03月20日

2006F1Rd.2 マレーシアGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 これまた興味深いレースだった。ツボにはまれば速いということをあらためて示したフィジケラ、今年は不運なくレースを戦うことができることを期待。アロンソの最大のライバルでなければならないはずだ。

 上位陣を見れば、ルノー1・2に続き、ホンダ、マクラーレン、フェラーリと並んで実力通りといえそうだが、マッサ・ミハエルという番狂わせながら2台をポイント圏内に押し込んだフェラーリはともかく、1台ずつしかいないホンダ、マクラーレンは今期もチャンピオンシップが厳しそう。ライコネンはまたも不運なアクシデントでオープニングラップからいなくなるし、バリチェロはペナルティで自滅。バリチェロの浮沈はホンダの大きなポイントだろう。個人的な予想では、バリチェロでは上は難しいのではないか。

 バトンはどうにか表彰台、これは褒められるべき点なのだろうが、ルノーの間に食い込めなかった点でフラストレーションが残る。途中の展開では良くても終わってみたら「・・・」、というのでは去年と変わらない。マクラーレン、フェラーリは上回りそうだが、やはりルノーの敵ではないのか。

 その他は、ウィリアムズが、予選が良かっただけに決勝のトラブルリタイヤが悔やまれる。とはいうものの、他のメーカーワークスを喰う勢いのウィリアムズ、恐るべし。BMWもニックは残念だったが、ビルヌーブがラルフを抑えて7位獲得とは嬉しい。

 さて、我らがスーパーアグリ。まずは予選だろう。40秒を切れるかどうか、と気になっていたが、琢磨が見事1'39"011。モンテイロ@ミッドランドの1"2落ちではあるが、40秒を切れたのはさすがだ。井出は走行経験があるセパンではあったが、まだ勉強中というところ?。

 この勢いが決勝まで続いて、琢磨がレースの2/3程度までトロロッソ、ミッドランドを抑えて走行できたことに、驚いた、というか拍手喝采。マシン差がこれだけあっても、バトルで押さえ込み、抜かれてもスキを狙って抜き返した辺りは琢磨の面目躍如、無謀と言われるかもしれないが見事だった。下位ではあってもホンダとトヨタの代理戦争という一面もあって面白い。

 決勝リザルトは14位完走。バトルをしつつ2戦連続完走できたことも嬉しい。レース後の亜久里監督のコメントで「マシンのポテンシャルの何倍ものパフォーマンスを彼が引き出してくれた。早く彼に速い車を与えたい」という内容のことを語っていたが、まさにそのステップを目指してチームを動かしていかなければならない監督のプレッシャーがにじみ出ていた。井出の方はマシントラブルのようだが、総じてメカニカルな信頼性は確保できているようだ。新型マシンでもそうであって欲しい。
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2006年03月13日

2006F1Rd.1 バーレーンGP

決勝結果(F1Racing.jp)

 いよいよ始まった今年のF1。V8エンジン、タイヤ交換の復活、新方式の予選など、荒れるシーズンの予感があるが、果たして開幕戦は見応えのあるレースだった。

 オーバーテイクは結構あったし、最大の見応えはアロンソ2回目のピットイン後だったろう。ピットアウトしたアロンソとホームストレートを走ってきたミハエルがほぼ同タイミングで1コーナーへ。すんでのところで、アロンソを抜くことができなかったミハエルは、その後約1秒遅れでアロンソを追いかけ続けるも、届かず。しかし、仮にミハエルが前に出ていたとしても、アロンソは抜いていたかもしれない。

 上位陣では予想以上の成績なのがウイリアムズの2台。BMWエンジンからコスワースにスイッチして、ややマイナーになった感があったが、BMWやトヨタを後目に6、7位入賞。ニコの7位も大したモノだ。

 比較的出入りの激しいレースだったと思うが、終わってみればアロンソ・ミハエル・ライコネンという表彰台は、実は本命通りという気もする。強いて言えばミハエルが復活、と言えるかもしれないが、車の戦闘能力よりも彼は速いハズだと思う。この開幕戦でミハエルは65回目のポールを獲ったが、それは誰よりもポールを獲ることにこだわった、そしてミハエルのヒーローだったセナの持つ歴代1位の記録に並ぶものだ。今年、記録が塗り替えられる可能性は高い・・・。

 その一方、やはり去年からの悪い流れを引きずっている感があるのがホンダ。バリチェロは今回はいいところ無し、バトンは随所に良い走りを見せているのだが、上位に食い込める気がしない。このままでは中本さんの不安が的中してしまいそうで、心配だ。

 それから、去年、F1界一のアンラッキー男だったライコネンは、今年もその運命にあるようだ。予選中にリヤウイングが吹き飛ぶアクシデントで最後尾スタート。それにしても3位でフィニッシュなのだから、絶対的な速さはあるわけで、アンラッキーなトラブルの無いアロンソとの勝負を見たいと思う。

 さて、我らがスーパーアグリF1は、まずは開幕グリッドに2台のマシンを並べたこと、そして佐藤琢磨18位完走おめでとう!。わずか数ヶ月の準備期間で本当に参戦できるのか、という不安をはねのけて、いよいよF1への本当の挑戦が始まった。本命マシンが出てくる中盤以降のステップアップを願っている。それにしてもタイヤ交換のスタッフ・・・ほんとにぎこちなかった(^^;)。誰もがチャレンジをするチーム。楽しみにしていきたい。
 
 ・・・ということで、今年も地上波中継での観戦。フジテレビは全戦中継20周年だそうで。色々言われる中継だが、これだけ続けて放映してきたことには素直に感謝したい。今年のオープニング、曲は例によってTRUTHのリアレンジ版だが、映像的には結構気に入っている。感傷的だろうが、冒頭にセナのメットが映ると、おお〜と思ってしまうのは歳のせいか。中継ゲストの中嶋さんも「お久しぶり!」だった。
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2006年03月09日

バーレーンGPプレビュー

 いよいよ今期のF1開幕間近で、いよいよ明日からフリー走行開始。一体どういう開幕になるのか、楽しみだ。

 今年もけんさわさんのサ便は健在、早速更新されている。最初の記事はやはりスーパーアグリF1!。ギヤボックスや素のホンダエンジンの写真で、なかなか興味深い。

 スーパーアグリF1の公式サイトも、気が付けばコンテンツが充実している。早く、決勝グリッドに付く2台の白いマシンを見たいものだ。

 もう一つ、気になるホンダ・ワークスだが、ホンダのwebサイトになるF1現場監督・中本修平レポートvol.87によれば、ルノーが頭一つ抜けているが、怖いのはマクラーレン。開幕3戦のウチに勝てないと、中盤以降相当厳しいことになる、とのこと。未だ無い勝ち星を手に入れることができるか?開幕スタートダッシュをして欲しいと思う。

 ということで、今更ながらチームとドライバーのラインナップ確認。
No.チームドライバー
1ルノーF1チームフェルナンド・アロンソ
2ルノーF1チームジャンカルロ・フィジケラ
3チーム・マクラーレン・メルセデスキミ・ライコネン
4チーム・マクラーレン・メルセデスファン・パブロ・モントーヤ
5スクーデリア・フェラーリ・マルボロミハエル・シューマッハ
6スクーデリア・フェラーリ・マルボロフェリペ・マッサ
7パナソニック・トヨタ・レーシングヤルノ・トゥルーリ
8パナソニック・トヨタ・レーシングラルフ・シューマッハ
9ウィリアムズF1チームマーク・ウェーバー
10ウィリアムズF1チームニコ・ロズベルグ
11ホンダ・レーシング・チームルーベンス・バリチェロ
12ホンダ・レーシング・チームジェンソン・バトン
14レッドブル・レーシングF1チームデビッド・クルサード
15レッドブル・レーシングF1チームクリスチャン・クリエン
16BMWザウバーF1チームニック・ハイドフェルド
17BMWザウバーF1チームジャック・ビルヌーブ
18ミッドランドF1レーシングティエゴ・モンテイロ
19ミッドランドF1レーシングクリスチャン・アルバース
20スクーデリア・トロ・ロッソヴィタントニオ・リウッツィ
21スクーデリア・トロ・ロッソスコット・スピード
22スーパーアグリF1佐藤琢磨
23スーパーアグリF1井出有治
posted by おだまさ at 22:48| Comment(2) | TrackBack(0) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月16日

スーパーアグリF1、ドライバー発表

 珍しくTVのニュースを見ていたら、スーパーアグリF1のドライバー発表の報に接することができた。

 ドライバーラインナップ(F1Racing.jp)は、予想通りの佐藤琢磨と、これも下馬評通りの井出有治の二人。まずは琢磨の参戦正式決定が嬉しい。これでいよいよ今年のF1開幕に向けてスタートだ。

 テストドライバーがどうなっているのかわからないが、こうなるとスーパーアグリF1のマシン開発は、佐藤琢磨に拠るところ大、ということになるのではないか。その意味で、琢磨と(日本人以外の)ベテランドライバーということもあり得たのではないかと思っていた。

 開幕までに、まずはバルセロナでのテストがとりあえずの試金石。どういう結果であれ、楽しみに待ちたいと思う。
posted by おだまさ at 00:22| Comment(2) | TrackBack(2) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月07日

スーパーアグリF1、開幕へ向けて

 出張等でエントリをアップするタイミングを逸してしまった、スーパーアグリF1のF1参戦の正式承認のニュース。これが無いと始まらないので、良かった。そこで、関連ニュースと開幕のバーレーンまでの簡単なスケジュールを再確認。

2006/1/30:ブリジストン、スーパーアグリF1へタイヤ供給(F1Racing.jp
2006/2/11:表参道ヒルズで何らかのイベントスタート
この間に空港でシェイクダウンテスト
2006/2/21〜:バルセロナの合同テストに旧マシンベースのSA05で参加
2006/3/10:F1開幕、Rd.1バーレーンGP
2006/4/21:Rd.4サンマリノGPで本来のニューマシンSA06投入

 正式なドライバー発表がまだ無いのが気がかりだが、琢磨内定は間違いないということなので、セカンド(?)が誰かが興味ある。スーパーアグリF1公式webサイトは、英語版へのリンク日本語版へのリンク

 最後に、FIAから正式に発表された今年のグランプリカレンダー(決勝日)を。
  1. 3月12日 バーレーン(サクヒール)
  2. 3月19日 マレーシア(セパン)
  3. 4月2日 オーストラリア(メルボルン)
  4. 4月23日 サンマリノ(イモラ)
  5. 5月7日 ヨーロッパ(ニュルブルクリンク)
  6. 5月14日 スペイン(バルセロナ)
  7. 5月28日 モナコ(モンテカルロ)
  8. 6月11日 イギリス(シルバーストン)
  9. 6月25日 カナダ(モントリオール)
  10. 7月2日 アメリカ(インディアナポリス)
  11. 7月16日 フランス(マニクール)
  12. 7月30日 ドイツ(ホッケンハイム)
  13. 8月7日 ハンガリー(ハンガロリンク)
  14. 8月27日 トルコ(イスタンブール)
  15. 9月10日 イタリア(モンツァ)
  16. 9月17日 ベルギー(スパ・フランコルシャン) 中止(2月9日追記)
  17. 10月1日 中国(上海)
  18. 10月8日 日本(鈴鹿)
  19. 10月22日ブラジル(インテルラゴス)
posted by おだまさ at 00:58| Comment(2) | TrackBack(2) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月03日

SUPER AGURI Formula 1!

ホンダの衝撃的な会見から噂されていた11番目のF1チームがようやく姿を現した。噂に名前が挙がり、否定されてきた鈴木亜久里氏率いるSUPER AGURI Formula 1がそのチームだった。10月26日にFIAへの申請を済ませ、受理を待つ状態のようだ。

11月1日の亜久里氏のホンダ本社(!)での記者会見の全容がspotrsnavi.comに掲載されている。これによれば、
  • チームの代表は鈴木亜久里氏、エントリー会社はエー・カンパニー(つまり日本の住所でエントリー)
  • 実質的には今年の2月頃から活動を開始し、9月ころに形がまとまった。
  • 拠点はイギリスのオックスフォード州ウィットニー・ラングレーで、かつてのTWR、アロウズのファクトリーを使う。
  • エンジンはホンダV8。タイヤはブリジストンにしたい。
  • チームスタッフとして100人規模にしたい。イギリスではもう動き出している
  • チーム体制の発表は来年の1月末か2月始めの予定。

会見中で亜久里氏は純日本チームを作りたい、と語った。ドライバーとして日の丸をF1の表彰台へ、そしてコンストラクターとしても日の丸を表彰台へ、という意志の現れだ。また、ホンダBチームという噂を否定し、
「現行のチームを買い取ってオペレーションをする形ではないので、今回のプロジェクトは本当に「1」からすべて自分で組み立てていく」
とのこと、もちろん、ホンダとは密接に協力関係を築き上げてのことだ。最大の技術的難関はシャーシの設計だろうし、走れる車がいつできるのか、ということも気になるが、こればかりは座して朗報を待つしかない。

メインスポンサーはソフトバンクか、という噂があるが、記者会見では明言を避けていた。それでも、長い目で見てくれるビッグスポンサーがぜひ付いて欲しいと思う。ソフトバンクがそうなのか、ハテナなところはあるが・・・。

印象的だった発言は
「自分のやりたいことというのは、もちろんF1で勝ちたいというのも大きいですが、日本の若い子たちがいろいろなところで育って、最終的にはF1やアメリカのインディーという世界最高峰で戦えるフィールドを自分が作っていければという活動」
亜久里氏はこれまでのARTAでの活動を通じて、ゴーカート、フォーミュラドリーム、JGTC、IRLと底辺から頂上までのステップをサポートするコトを目指した活動を続けてきている。そしていよいよF1に手が届いた。

何故決めたのかということについては、
「この時期にできたというのは、自分がF1ドライバーになるときもそうだったのですが、いろいろな波やベクトルがそっちに集中して向いた時が来たと思っている。自分がどこでチームを立ち上げようと思っても、波が来ていないときはどう努力しても波に乗れないときがあると思う。そういうことでは、大きな波が自分がやろうとしているときに来ているなということで、やることに決めました。」
その流れに飛び込んだ彼の勇気を讃えたいし、本当に応援したいと思う。それは、佐藤琢磨がドライバーとして起用されるか否か、ということとは別に、素直に応援したいと思う。亜久里氏が現役F1ドライバーだった頃、F1中継で古館氏が「有言実行男」(だったかな・・・)と称していたことを思い出した(^^;)。

琢磨に関する発言では、
「彼(琢磨)にはいいチームで乗ってもらいたいし、自分としても、彼が乗るだけのきちんとしたいいチーム作りができるかできないかという部分が大きいと思う。」
と語っている。常々語っている琢磨に対する亜久里の心情と信頼は日の丸を背負ったF1ドライバー同士ならではだろう。

現時点でこのチームがどの程度のパフォーマンスなのか、ということは全くの未知数で、開幕戦に間に合う、というレベルですらない。僕としては、ホンダがホンダではやれないことをこのSUPER AGURI Formura 1でやろうとしているのではないかと思うし、そうであるなら、日本人である琢磨がそのチームとともに成長していって欲しいと、そう思う。

中嶋が果たせなかったF1での夢をもう一度。来年開幕戦のいバーレーンで亜久里監督(違うかもしれないけど・・)の勇姿を見たいと思う。その隣には琢磨を。
posted by おだまさ at 01:13| Comment(3) | TrackBack(2) | クルマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする