毎朝、滞在先の宿まで、打ち合わせ先の方が迎えにきてくれる。社有車のようだがメルセデスAMGのワゴン。南ドイツのこの界隈の道は、牧草地の合間を抜けていくので、歩道やガードレールがなく、景色と道が一体化している。こういう感じの景色が好きだ。

ふと遠くに目をやれば、草原の向こうにアルプスの山々。冬になれば白くもっと美しいらしい。もっとも、この近くも雪だらけになって寒いのだそうだ。
三日目の昼もイタリアンのオープンテラス。どこのイタリア料理屋もイタリア系の従業員が給仕してくれる。クリームソースのトッテリーニを食す。塩味がかなり効いていたが、美味い。オープンテラスでイタリア系給仕のこともあり、味わい深い。デザートに自家製ティラミス。今回の出張は、割とデザートを食べている。
打ち合わせは今日で終わり。夕方には電車でミュンヘン中央駅へ移動。クーラーのない電車は、窓を開けても暑苦しい。汗だくになって今夜のホテルへ。ホテルにはクーラーがあるので、ようやく生き返る。
夜はミュンヘン旧市街、旧市庁舎の先にあるビヤホールへ。建物の中も涼しくないので、オープンテラスにて。

連日のボリュームのある食事で、胃も疲れ気味なのと、旅程で食す機会がなかったため、好物のレバーケーゼを頼む。ビールはもちろんバイツェン。三種類の味わいを楽しむ。厚さ2cmはあろうかというレバーケーザ。日本のハム・ソーセージ店で買ったレバーケーゼは薄くスライスしてあったが、やはりこうでなくては。味も良かったのだが、実は打ち合わせ先の近くにある肉屋内の立ち食いコーナーで食べた、その店で売っているレバーケーゼが、僕の中では一番の記憶に残っている。このビヤホールのレバーケーゼはそこまでではなかった。
ドイツを離れる最終日、昼はフランクフルト空港内で最後のドイツ料理にする。例によってバイツェンと、これも今回の出張では食べていなかったバイエルン名物の白ソーセージを2本に、プレッツェル。白ソーセージは、ナイフとフォークで皮を剥くのは至難なので、丸ごと食す。身は柔らかくて美味い。皮も嫌いではない。最後のドイツをじっくり味わって帰国便へ。
帰りの便は、往きよりも混んでいて、ほぼ満席。4列席通路側の席だったが、やはりほとんど眠れなかった。往きに見た「Playing for keeps」をもう一度見たりして、それでも何とか眠ろうとし・・・無事、帰国。